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なろう作家「男の一人暮らしならば、基本トイレの便座を上げる必要はない」←これマジ?


   

1: 名無しのアニゲーさん 2016/09/12(月) 02:31:25.36 ID:Fpv61y940
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七夕のお願い

夕方、最寄りの駅の改札を抜け、駅前広場を抜けて帰路に着こうとする最中。
「1枚、いかがですか」
キャッチらしき女が、行く手を遮った。
軽くあしらおうと思ったが、彼女が持っていたものに少し興味が湧いた。
「これは、なに?」
「今日は七夕ですので、皆さんにお願いごとを書いてもらっているんです」
女から渡されたのは、黒い短冊だった。
「と言ってもねぇ、俺もイイ歳だし、今更お願いごとを書くなんて、ちょっと恥ずかしいかな」
「だから黒い短冊なんですよ。
 文字を書いても、吊るしても周りには一切見えません」
なるほど、と思い、ついつい受け取った短冊に願いをしたためる。
(最近頭部がやたら寂しく感じるようになったんだよなァ。
 ま、どーせ子供だましの行事なんだし、ここは思い切った事でも書いてやるか)
男は軽い気持ちで、サラサラロン毛になりますように、と短冊に書いた。
「あ、そうだ。姉ちゃん。
 もう1枚くれるかな?」
欲張りですね、と女に笑われながらも、男は新しい短冊に再び願い事を書いた。
(カワイイ彼女が出来ますように、と・・・)
2枚の短冊を女に手渡した男は久しぶりにワクワクした気持ちになり、スキップで帰路についた。

翌日。
眠気まなこで、洗面所に立つ男。
「・・・ん?」
鏡に映った男の、薄くなった頭頂部から、長い髪の毛が数本伸びていた。
(まさか、昨日のお願い事が叶ったのか!?)
よくよく見てみたら、単に鏡に髪の毛がひっついてるだけだった。
(なんだよ!ぬか喜びさせやがって!)
イライラしながら、男は用を足すため、便座を上げ、トイレの扉を閉めた。

2: 名無しのアニゲーさん 2016/09/12(月) 02:31:40.81 ID:Fpv61y940
七夕のお願い  解説

短冊にしたためたお願いに、「彼女が出来ますように」と望んでいることから、男は現在独身。
それなのに、男の家の洗面台の鏡には、長い髪の毛がひっついている。
男はもう1つのお願いにするくらい、頭部の寂しさを切実に訴えているため、もちろん彼の髪の毛ではない。
では、いったい誰の髪の毛?

さらに、その後男は用を足すためにトイレに入るが、その際に便座を上げている。
男の一人暮らしならば、基本トイレの便座を上げる必要はないため、便座が下がっていること自体おかしい。
つまり、男以外の何者かが、先に使用していた可能性がある。

「彼女が出来ますように」。
案外、その願いは叶ったのかもしれない。

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