人気声優・梶裕貴「声優は表に出るべきではないのかも。もともとキャラクターありき。その後ろで声をあてる存在」
9月5日に放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)で、人気声優の梶裕貴さんが、タレント化しつつある声優に関して、持論を口にする一幕があった。(文:石川祐介)
この日のゲストMC、バカリズムさんは「例えばキャラクターを好きになって、その声を『梶さんがやってるんだ』ってなって、梶さんのことを好きになるじゃないですか?この後、別の作品でやってる梶さんの声を聞いた時に、梶さんにしか思えなくなるんじゃないかって」と声優を好きになるとどのキャラクターを担当しても、見る側はその声優がチラついてしまい、キャラクターが入ってこなくなるのではと疑問を口にした。
多くの人に観てもらうためには声優が表に出ることも重要だが……
近年では、声優目当てで視聴するアニメを決めるアニメファンは少なくない。そのため、声優が表に出すぎてしまうと、演じているキャラクターが持つ本来の魅力が伝わりにくくなりそうだ。
ただ、この疑問に梶さんは
「もともとはキャラクターありきで、その後ろで声をあてる存在だと思うので、極端なことを言えば表に出るべきではないのかもしれない」
と声優が表に出ることには違和感を覚えているようだ。ただ、「作品をより多くの人に見てもらうためには(表に出た方がいい)」とも語っていた。
また、中居正広さんからは「梶くんはビジュアルがちゃんとしてるからいいけど、チンチロリンみたいなやつもいるわけでしょ?」とかっこいいキャラをあまり顔が良くない人が演じていると、ガッカリする人も多そうだと語る。
しかし、梶さんは「それが声優ですから」と声優はルックスではなく演技力が重要な仕事だと指摘した。