なろう作家「敵接近! 5秒後に接触。敵戦力分析と指示をくれ!」
1: 名無しのアニゲーさん 2016/09/26(月) 18:34:40.18 ID:w7FBbUuQ0
最下位職から最強まで成り上がる~地道な努力はチートでした~
有効視界は7ヤルド(約10メートル)そこそこと言ったところだ。
この有効視界範囲外から狙撃でもされると、ロイさんはともかく僕はひとたまりもない。
視界に魔物がいないからといって、油断するわけにはいかない。
気を張り詰めたまま通路を歩いていると、自動探知のスキルを持っているロイさんが声を張り上げた。
「敵接近!5秒後に接触。敵戦力分析と指示をくれ!」
「分かりました!」
中略
そして本当に5秒後きっかりに、魔物がその姿をあらわす。
魔物と接触してやるべきことは、まず敵の戦力構成の把握だ。
敵前衛 トロール×3、エルフ騎士×3
敵中衛 エルフスナイパー×2
敵後衛 メイジキャスター×2
相手のパーティー構成を素早く確認すると、僕は戦力分析を口にする。
「敵前衛に戦力が偏っています!
敵前衛の数が多いため、敵の各個撃破に自戦力を一極集中させます」
「分かった。具体的にはどうする!」
じりじりと近づいてくる魔物を見ると、早く自分が指示を出さなければと気持ちが焦る。
落ち着け、このダンジョンの1階層で戦うのは初めてじゃない。
もし失敗しても、ロイさんがカバーしてくれる。
僕は深呼吸を一度すると、素早く戦術を構築するべく思考した。