押井守「うる星やつらBDで何をやってもいいと思い込み、天使のたまごで仕事がなくなった」
アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー」などで知られる押井守監督が、
自身の映画体験について語る「この映画が観たい#65~押井守のオールタイム・ベスト~」が4日、
CS放送の映画専門チャンネル「ムービープラス」で午後11時から放送される。
同チャンネルで6日ほかに放送される「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」は、1984年に公開された押井監督の出世作。
その後のアニメなどに影響を与えた。自身の転機になったという名作「ビューティフル……」について、監督に聞いた。
◇「ビューティフル・ドリーマー」で何をやってもいいと思い込んだ
押井監督が「ビューティフル・ドリーマー」を最後に見返したのは10年ほど前。ブルーレイディスク発売前にチェックしたのが最後だったという。
「作り終わってから3、4回しか見ていないかな? リニューアルする時に見るくらい。ちゃんと見たことがほぼない。
自分が作ったものを見ることはほとんどない」と話す。
「ビューティフル・ドリーマー」は、高橋留美子さんのマンガが原作のアニメ「うる星やつら」の劇場版第2作。
とある一日を延々と繰り返す夢の世界に放り込まれた人々を描き、アニメにおけるループものの元祖とも呼ばれている。
アニメだけでなくさまざまな作品に影響を与えた作品。
「監督としての展望が一気に開けた。売れたし、評判にもなったので。
逆に言えば、つまずきの石にもなった。何をやってもいいと思い込んで、イケイケになってしまった。
それがなければ(85年に発表されたOVAの)『天使のたまご』はなかった。
『天使のたまご』をやって3年以上、仕事がなくなって貧乏生活になった。一番苦しかった時期。
苦しかったと言っても実際にはそんなに悩んでいたわけではく、ずっとゲームをやっていたんだけど。
(オンラインゲームが登場する映画で2001年に公開された)『アヴァロン』で元を取った(笑い)」
押井守監督:名作「ビューティフル・ドリーマー」振り返る イケイケからつまずき
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190202-00000028-mantan-ent