識者「鬼滅は『共感型』だからウケた。ワンピは『ビジョン型』だからダメ」
1: 名無しのアニゲーさん 2020/11/11(水) 03:36:35.67 ID:BtfA24js0
まず一番大きいのは、主人公が「ビジョン型」か「共感型」かの違いでしょう。
『ワンピース』で主人公・ルフィは、「“海賊王”に、おれはなるっ‼」と宣言する。
そのルフィ個人のビジョンに賛同する仲間が一人、また一人と増えていき、敵と戦って倒していく。
そうやって目標に一歩ずつ近づいていく達成感で、成り立っているストーリーです。
一方『鬼滅の刃』の主人公の炭治郎はビジョン型とは対照的に、徹頭徹尾、「人のため」に行動します。
炭治郎は家族を鬼に惨殺され、たった一人生き残った妹の禰豆子は傷口に鬼の血を浴びたせいでみずからも鬼になってしまうのですが、炭治郎の目的は鬼への復讐よりも、禰豆子を人間に戻すことにあるのです。
鬼と戦っていく中でも、ひたすら人を救うことを一義に置く炭治郎は、「利他的」であり、「共感型」です。
『ワンピース』が利己的というわけではありませんが、個人の目標を達成するために自分が中心となって活躍するルフィと比べると、炭治郎はとても利他的であり、他者への共感力にあふれています。
これが、女性にもファンが広がった最大の理由だとみています。