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『この世界の片隅に』が韓国で批判される「日本の侵略と加害責任を描かず、ヒロインを被害者として描くのはおかしい」


   

1: 名無しのアニゲーさん 2016/12/31(土) 19:42:47.70 ID:CAP_USER9
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●映画「この世界の片隅に」-韓国からの批判に思う

■「この世界の片隅に」

一回観て、その後、原作マンガ本を読んで二回目を若い友人たちと一緒に観にいきました。良い映画だと思いました。
反戦プロパガンダ映画ではなく、テーマをストレートに主張はしないが、その分、いまの日本人にも受け入れられやすく、先の戦争の意味を深く考えるきっかけになるアニメ映画だと思いました。
今後、10年、30年に残る名作だと思います。

■日本の侵略性を描かない「この世界の片隅に」という批判

ところで、韓国の人から「この世界の片隅に」については、日本の侵略と加害責任を描かず、侵略を支えた側にいるヒロインの「すず」を被害者としてのみ描くのはおかしいとの批判がなされているようです。
確かに、この映画は、日本の加害責任を直接的に描いていないために、当初から中国や韓国では受け入れられないだろう指摘する日本人もいました。

■「はだしのゲン」との比較

衆目の一致する反戦漫画「はだしのゲン」(私はアニメは観ていない)も、当初、中国・韓国から<被爆者の被害者性だけを延々を描いて、軍都でもあった広島の侵略と加害の責任を描いていない>と批判されたという。
そこで、途中から侵略・加害の責任を強調するように描いた。
これは原作者の中沢氏がインタビューで「批判に答えて修正した」と述べていたのを読んだ覚えがある。
ゲンの場合は、父親が反戦思想をもった人だったから、そういうストーリーになるが、当時の一般的な人はまったく異なっている。
学校に行かず18歳で嫁に行く「すず」に反戦思想を持て、といっても無理があるように思います。
ただ、監督は、あとに指摘するように、側面からそれを描いています。

■「火垂るの墓」との比較

もう一つ、代表的な反戦アニメといわれる高畑勲の映画「火垂るの墓」(野坂昭如の原作本は読んでいない)に対して、宮崎駿が「嘘つき映画だ」と痛烈に批判していました。
なぜなら、主人公の兄妹の父親が映画では駆逐艦の艦長という設定だった。
艦長なら海軍兵学校出のエリート海軍士官で、その家族を「海兵」の同期が放っておくはずはない、生き残った子供が路頭にまよって餓死することなんかありえないと、宮崎は指摘する。
宮崎駿の実家は、飛行機軍需工場だったから戦前日本の軍人をよく知っているから、これあありえない設定だと言っていた。
この「火垂るの墓」も、まったく日本の侵略と加害の責任を語っていない映画だった。
しかも。宮崎駿が指摘するような「うそっぱち」を含んだアニメでもある。
にもかかわらず、これが反戦映画(右派から見ると、「はだしのゲン」と同じく「反日」映画だそうだ。)として通用している。
だが、韓国や中国の人々から見れば、この高畑勲のアニメも、大日本帝國海軍士官(艦長)の子供らの被害者性のみを強調する映画であり、加害と侵略の責任をうやむやにする映画であると批判することだろう。
確かに、被害者としては、このように批判するのは、けだし当然である。そこは素直に認めるべきであろう。

■「この世界の片隅に」での「太極旗」が描かれる意味

他方、「この世界の片隅で」は、『火垂るの墓』とちがって、朝鮮半島への侵略を指摘しているアニメです。
それは。映画の中で、玉音放送後に、『太極旗』(朝鮮独立の旗)が呉市内に掲げられて、たなびくからです。
そのとき、すずは「なんで暴力に屈するのか、まだまだ戦える」と言いながら、「そうか、日本は暴力で従えとっただけか。それがうちらの国の正体かえ。」と独白する。
ここでは、日本が朝鮮半島を暴力的に支配してきたことが示唆されています。

でも、韓国や中国の人々にとっては、この程度のあやふやな、あいまいな描き方では不十分であり、加害責任をぼやかしていると思うのでしょう
現に、日本人でも、この場面に気づいても、その意味がわかる人間が少ないらしい。
なかには「朝鮮」進駐軍が呉市内を占領して暴虐を尽くしたことに対する抗議の意味だと誤解(曲解)するトンデモ日本人までいるんだそうだ(ほとんど「妄想」の部類)。
ただ、このあたりは韓国との文化の違いという側面もあると思う。
ストレートに伝えないのが日本映画の作風だから、韓国や中国の人には理解が困難で、あいまいでうやむやにしていると思うのかもしれない。

例えば、映画中で、「すず」が妊娠したと思ったが、間違いだったというエピソードがある。
妊娠は間違いということが間接的で瞬間的にしか描かれない。
それなので、今時の日本の若者は理解できずに、映画の最後に出てくる女の子は、すずの子供かって、誤解する人もいるらしい。

BLOGOS(ブロゴス)/水口洋介 2016年12月31日 00:44
http://blogos.com/article/204120/

197: 名無しのアニゲーさん 2016/12/31(土) 20:31:47.81 ID:I4SI3eiu0
映画でカットされたシーン

チラ裏I♡GB @chirashi_uraura
この世界の片隅にで、敗戦直後のすずが慟哭するシーンがあるけど、原作であった『暴力で従えとった
と言うことか』のセリフが映画で削除されてたと知って愕然としている。

このシーンには伏線がある。家族を空襲と原爆で亡くし、自身も右腕を無くしたすずが、米軍の戦闘機
を見上げ『そんとな暴力に屈するもんかね』と言う。ここで、『暴力』が戦争の加害と提示されている。
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玉音放送を聞いて納得のいかない主人公
日本は正義の為に最後の一人になるまで戦うはずなのに何故ここで屈するんだと怒る
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そして、敗戦直後。『暴力で従えとったいう事か じゃけえ暴力に屈するいう事かね』ここの『暴力』は
提示されていた戦争の加害行為。米軍(敵)のものだと思っていた暴力が、実は自分達も振るっていたと
思い知る。
飜る太極旗は日本軍の加害の象徴だし、その加害の事実を思い知った故にすずは絶望してる。この作品の、
数少ない日本軍の戦争加害を明確に取り扱ったシーン。
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753: 名無しのアニゲーさん 2017/01/01(日) 11:46:57.51 ID:ONhmbzRk0
>>197
そのコマだけで作品全部と思ってるのか

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