【朗報】ITジャーナリスト「みなさん誤解しないでください!『人権がない』とはゲーマーの用語です!」
女性プロゲーマーのたぬかなさんが「身長170cm以下の男性は人権がない」と不適切な発言をして炎上した事例で、「人権ない」がそのままの意味で受け取られているのでちょっと解説させてください。
「人権ない」はゲーム用語
「人権ない」などと言われると、大多数の人は「お前には『生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利』がない」と言われているように感じられると思います。
しかし、じつはゲーマー界隈では一般的の用語(スラング)として「人権ない」が使われていることがあります。
具体的には「人権キャラ(キャラクター、装備品、カードなどをふくむ)」と呼ばれています。
「人権キャラ」とは何か?
「人権キャラ」とは、そのステージを攻略するために必要なキャラクターや装備のことを指します。
ゲームをプレイしたことがない人にうまく説明が伝わるかどうか不安ですが、たとえば“火のステージをクリアするために絶対必要な水のキャラクター”のことを「人権キャラ」と呼びます。
この水のキャラクター(人権キャラ)を持っていない場合、「人権ない」=「そのステージに挑戦する資格がない」と言うことが多いです。
たぬかなさんの「身内ノリ」=ゲーマー関係者向けの意味
このゲーム用語のことを知っていると、炎上後にすぐ出された謝罪(現在は削除済み)でたぬかなさんが「配信の内容をヘイトスピーチだと指摘されました。そういう意図ではありませんでしたが、不快に思われた方が多いようなので撤回します、すみませんでした。高身長が好きって言いたいだけでした…いつもの配信の身内ノリで言葉が悪くなっちゃいました、ごめんなさい~…」と言った意味が理解できます。
つまり、差別的発言として「身長170cm以下の男性は人権がない」と言ったわけではなく、ゲーム用語を用いて「自分の恋愛対象は身長170cm以上の男性」と言ったわけです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20220218-00282681