政治評論家「はだしのゲンは事実じゃない、ただの創作漫画。平和教材から削除されるのは当然」
女性学研究家でタレントの田島陽子氏(82)が30日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。竹田恒泰氏と壮絶な舌戦を繰り広げた。
同番組で「はだしのゲン」が平和教材から削除されることについて「賛成」と主張した竹田氏は「自虐史観で書かれている。国を愛する態度を養う教育をするのに教育基本法の根本理論に反している。本作では日本軍がものすごい残虐な行為をすると書かれているが、史実では検証されていない。ありもしない暴力行為を書かれており、ゲンが国歌斉唱を拒む場面がある。それを読んで勘違いした生徒や教員が国歌斉唱を拒み、教員が自殺している。時代に合わない」と主張。
すると「反対」と主張する田島氏は「自虐史観って何よ。事実は事実じゃない。当時の新聞を読んだり、他人の言ってること、書いてるものを見れば、そんなこと口が腐っても言えないよ」と反論。さらに「主義主張によってみんな人は『あった、無かった』ってウソばっかりこいてんじゃん。政治やってる日本の男は男らしくないよね。過去のあらゆることを平気で否定したり。ウソで塗りつぶしたり。私は生まれてすぐ満州に連れて行かれたから、大人の言う事をずっと聞いて育ってきた。仕返しされるんじゃないかと思って韓国に行けなかった。学校の先生達だって自分たちが体験した事を話してくれた」と主張した。
これに対し、竹田氏は「(はだしのゲンは)事実じゃないんですよ。同作は最初一般紙で連載された後、日本共産党系の雑誌に掲載され、そのあと日教組(日本教職員組合)の雑誌に掲載された」と解説。そして「教育にイデオロギーを持ち込んじゃいけない。イデオロギーのないものを使えばいいじゃない。火垂るの墓だっていい」と提案した。