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評論家「少女漫画、ポリコレ的にアウトな作品が多すぎる。ちはやふるとかルッキズムが酷すぎる。なぜ少年漫画のように批判されないのか??」


   

1: 名無しのアニゲーさん 2024/04/21(日) 11:29:39.13 ID:1DKUP45rd BE:426633456-2BP(1000)
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■[漫画]ちはやふる[感想]少女漫画の本気のルッキズムに戦慄する。

 コミックDAYSで無料というので、これまで何となくしか知らなかった本作を読んでみた。
全体的に想像していた通りで、ドラマもバトル(試合展開)もよく出来ていて、まあ人気作だなあとは思った。
のだけど、ちょっと悪い意味で「少女漫画だなあ」という部分も散見された。

 主人公が「美形なのにかるたにしか興味のない残念美人」という設定なのはまあ良い。イケメンのヒーロー(少女漫画用語でヒロインの相手役)2人体制で、ドリカム構図なのもまあ良い。
 しかし話が進むにつれて、美男美女の主人公らに対して、脇役の描写のトゲの多さにいやなものを感じてくる。
 
 本作には、「不細工な男は名前で呼ばれない」というルールがある。
 小綺麗な見た目で書かれるキャラクターは本名で呼ばれる一方で、「肉まん」「ヒョロシ(本名ひろし)」「机くん」など、不細工な男には敵味方問わず必ず、まるでそれに抗議する人権などなくて当然のように悪気なく侮蔑的なあだ名がつけられ、
これもまた「善人」「悪人」の別なく誰からもその名で呼ばれる。

 酷いのが「机くん」で、これは(本当にあっても不思議じゃない名前だが)もちろん本名ではない。
 「ガリ勉なのにイケメンヒーローに負けて学年二位で、悔しくて必死に机にしがみついてる(ずっと勉強してる)」が由来の、完全なる陰口である。
 それを、「残念美人」の主人公が、まるで親しみやすい鷹揚さのアピールのように、何気なく、悪気なく、使い続ける。
 この恐ろしさが、作者にはわからないのだろうか????

 書いていて思い出したが、自分はこれに類する気持ち悪さを別の少女漫画でも感じたことがある。
 『NANA』だ。
 二人とも同じ「ナナ」という名前なのに、上から目線の強気な相手に「紛らわしいからお前はハチな」なんて言われる展開、男の漫画だったら喧嘩開始の合図でしかない。
いや、男だけじゃなく女性作者であったとしても、このようなアイデンティティの否定を「親愛の証」として描く芸術作品は、世界広しといえども日本の少女漫画の世界くらいしかないのではないだろうか。
 それぐらい、この自然な見下し感覚の浸透は異常なものだ。
 
 本作ではこの見下し感覚の酷さに、それを選択的に行うルッキズムが加わる。
 名前を奪われ、非人間化されるのは「不細工な男」だけである。不細工な男にはその不細工さを戯画化され弄ばれる当然の摂理があるという感覚が、作者にはあるのだろう。
 作品外のさまざまな問題を見ても、この作者の描き方を「無邪気な善意」と見なすことは難しい。

https://anond.hatelabo.jp/20240421014938


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