【ネタバレ注意】宮崎駿の次回作『君たちはどう生きるか』のあらすじwwww
度重なる引退宣言を撤回し、アニメーション製作を続ける宮崎駿監督の新作が明らかになった。
現在製作中の次回作のタイトルは『君たちはどう生きるか』。1937年に発表された吉野源三郎の作品だ。
主人公はコペル君とのあだ名を持つ15歳の本田潤一少年。中学2年生で背は低いものの、成績は優秀。2年前に銀行の重役だった父を亡くしている。
そんなコペル君の大きな支えになっているのが、近所に住む大学を卒業したての法学士である「叔父さん」。主人公に「コペル君」と名付けたのは彼だ。
本書はコペル君と叔父さんとの交流を中心に進んでゆく。
そもそも「コペル君」というあだ名がついたきっかけはこうだ。叔父さんと一緒にデパートの屋上へ遊びに行ったコペル君。屋上から、
眼下に広がる人間の営みを眺めていた主人公はふと叔父さんにこう呼びかける。
「人間て、まあ水の分子みたいなものだねえ」
「人間て、叔父さん、本当に分子だね。僕、今日、ほんとうにそう思っちゃった」
物事を自分中心に考えるのではなく、俯瞰的に考えることに無意識に気づいた主人公の言葉は、叔父さんに地動説を唱えた天文学者コペルニクスを
連想させたのだった。
その後コペル君は叔父さんから「万有引力の法則」を発見したニュートンの話を聞き、自ら「粉ミルクの秘密」というアイデアを思いつく。
自分が赤ん坊のときに飲んでいた粉ミルクが、どこで製造され、どんな人間の手を経て自分の元にやってきたのか。
コペル君は叔父さんと見た屋上の光景を発展させ、「世界は自分中心に回っているのではない。世界中のいろんな人間の営みがあって
自分は存在している」という事実に気づき始める。
いまから80年前に発表された本作だが、現代の若者たちにも訴えかけるものがあるのだろう。