冨樫義博さん「考えるのに時間をかけて週刊のスタイルに合わなくなっている」
「DVD付分冊マンガ講座 ジャンプ流! vol.21」が、11月2日に発売された。冨樫といえば、
休載の多さからたびたび「冨樫仕事しろ」という声が上がるが、今回の「ジャンプ流!」では
冨樫が“仕事をしている”様子を見ることができる。
この「ジャンプ流!」の一番の目玉といえば、付属のDVDで作家たちの作画風景や制作
現場を映像で見られることだろう。
作画に対するモチベーションを下げないよう工夫している様子の冨樫だったが、それもそ
のはず、マンガ制作において一番好きな作業は「ダントツにネーム作業」だという。「ネーム
の前段階に『どんな感じにしよう』と考えている時がピーク。最初の作業がピークなので、
どんどんテンションが下がっていく」そうで、「その後の作業が、本当に作業になってしまわ
ないように、自分の中で工夫をしているつもり」……と明かしていた。
といった冨樫の作画風景や制作現場に迫ったDVDだが、その中で冨樫が気になる発言を
していた。
撮影当時の制作現場には、前回の連載再開時に掲載された10話分の原稿があったの
だが、それについて冨樫が「前、10話入れてまた少し間を開ける予定だったのが、腰を悪
くしまして、それで中途半端に9話で終わってしまったので、反省を踏まえて、(今回は)先
に10話分を上げてしまおうと」と、語ったのだ。
『HUNTER×HUNTER』は連載が再開されれば、ひとまず単行本を発売できる10話まで
は連載するということだろうか。確定ではないが、連載再開されれば、10話は連載されると
思ってもよさそう。
たびたび「仕事しろ」と言われてしまっている冨樫だが、DVDの最後には「考えるのに時間
をかけたり、週刊のスタイルにはあわなくなっているのは自分でもわかっている」と、語る一
幕も。7月からまた休載に入ってしまった冨樫だが、ファンが納得するストーリーを考えてい
ると信じて、連載再開を待つしかなさそうだ。
http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/1103/ota_161103_2045491251.html