漫画やアニメの定番『粉塵爆発』←これを初めて知った作品は何?
「粉塵爆発」という言葉を、マンガ・アニメで知った方は多いはずです。一体、どのような使われ方をしてきたのか年代別にみてみましょう。
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1985年連載開始の『パイナップルARMY』(原作:工藤かずや、作画:浦沢直樹)で知った方も多いはずです。主人公の豪士らが追っ手から逃げる際、倉庫内で小麦を充満させて避難します。
相手の発砲で、意図的に「粉塵爆発」を生じさせるという手段をとりました。まだ一般的な認知度が低かったからか、作中では「粉塵爆発を知っているとは何者だ?」といった旨のセリフも飛び出します。
1997年連載開始の『ARMS』(著:皆川亮二)もまた、多くの少年たちに「粉塵爆発」の威力を教えてくれました。主人公の高槻涼が敵組織を倒すべく、
家庭科室にある小麦粉で粉塵爆発を誘導し、絶体絶命のピンチを切り抜けたのです。武装面で不利であっても起死回生の一手となる、創作における「粉塵爆発」の好例でした。
もちろん粉は「小麦粉」だけではありません。2001年に始まった『鋼の錬金術師』(著:荒川弘)を振り返りましょう。場所は閉鎖された下水道で、
錬金術の「分解」が可能な傷の男(スカー)は恐らく金属製の水道管を「粉塵」にし、水を「酸素」「水素」に分解して火花で着火します。なんとも『ハガレン』らしい、「粉塵爆発」を引き起こしたのです。
1980年代、1990年代、2000年代の作品を挙げてきました。この他にも『バキ』(著:板垣恵介)や、TVスペシャル版『ルパン三世』などなど、多くのアニメ・マンガに登場してきた「粉塵爆発」は、
現実世界では危険極まりない現象ですが、フィクションにおいては敵に囲まれているような圧倒的不利の状況を打破しうる「手段」として受け継がれています。
「粉塵爆発」の認知度も上がり、ベターとなってきた現在、それを使うシチュエーションにも変化がつけられていくことでしょう。それを定点観測しても、無意味ではないはずです。